古い壁掛け時計(ボンボン時計)の修理はDIYできる?修理依頼すると高い?

古い壁掛け時計(ボンボン時計)の修理はDIYできる?修理依頼すると高い?

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祖父の家にあった壁掛けの時計、通称ボンボン時計。

小さい頃から「ボーン、ボーン・・・」と心地良い音で時刻(トキ)を知らせてくれていた。

いつからか「コロン・・コロン・・・」と弱々しい音になり、ゼンマイを巻いても巻いてもすぐに止まるようになり、見かねた父が新しい時計に買い替えたと聞いて、処分される前に慌てて引き取りに行った。

父にとってはただの時計かもしれないが、祖父にとって家を建てたときに買ったボンボン時計は、思い入れのある時計で、「おじいちゃん子」のぼくにとってもとても思い入れの強い時計だったからだ。

最初は自分で直して見ようと調べてみたものの、危険かつ高難易度と判断して時計専門店への修理を依頼することにしたのだ。

今回は、修理を断念した理由修理にかかった費用永く使うための注意点を紹介したいと思う。

ボンボン時計の修理を断念した理由

なんでも自分で修理したい性分のぼくだが、ボンボン時計の修理を断念した理由が下記の3つだ。

  1. ゼンマイの交換が極めて危険
  2. 修理部品が入手困難
  3. 構造がとても複雑

ゼンマイの交換が極めて危険

修理を断念した理由の1つ目だが、ひとまず自分でやってみようと、文字盤を外して中身を確認してみたところ、まず目に入ってきたのはボロボロになった2つのゼンマイだった。

枠いっぱいに飛びだしたゼンマイを手で丸めてみようとしたが、これがかなり硬く、もしボロボロになったゼンマイが途中で切れてしまったら・・・ケガをするイメージしか湧かなかった。この瞬間、素人が手を出していいものではないことを悟った。

調べてみても「ゼンマイはとても強力でケガをする恐れがあります」といったコメントや、プロの方でも「ケガをしないよう慎重に作業していきます」と書かれていた。

修理部品が入手困難

修理を断念した理由の2つ目が、修理部品の入手が困難なことだ。

もう数十年前のボンボン時計のため仕方ないが、ゼンマイひとつ買うにしても、いくつかのサイトを回ってようやく1個見つかったくらいだった。ゼンマイは1つ1500円ほどだが送料もかかるため、これが2つとなると5000円近くかかるだろう。

歯車などの修理部品が手に入るのか調べてみたが、検索結果には下の画像のような寄せ集めしか挙がってこなかった。

これだと、目当ての歯車が見つかる確率はかなり低いだろう。

部品が大きく簡単そうなのに実は構造が複雑

これは修理に持ち込んだ時計専門店で自分で直せるか聞いてみたのだが、「部品は大きくて簡単そうに見えるけど、ボンボン時計は音が鳴る構造が複雑で、高級腕時計の方が何倍も簡単」と教えてくれた。

これは商売文句とも思えるが、これら3つの理由から自分で修理することを断念するに至った。

ボンボン時計の修理にかかる費用は?

インターネットで「壁掛け時計 修理 費用」と調べたところ、ボンボン時計のオーバーホールは12000円〜15000円に設定されているお店が多いようだ。基本的にはこれに加え、各修理部品の代金がかかってくる。

ゼンマイが切れたボンボン時計の場合、14000円~17000円が相場だと思う。

祖父のボンボン時計は車で20分ほどの時計専門店へ持ち込んだ。

その店の店主はボンボン時計を見た瞬間「高いですよ。その辺の中古ショップなんかだと3000円くらい出せば買えるでしょう。」

最初にも書いたが、これは祖父からぼくに引き継いだ時計で、中古ショップの3000円のボンボン時計ではダメなのだ。

店主は続けて「ただ、思い入れがあるようでしたら材料費込みで18000円で引き受けますがどうされますか?」と言われ即決した。

修理から帰ってきたボンボン時計

預けた際に言われた修理にかかる日数は約1か月とのことだったが、約3週間で修理完了の知らせが来た。

さっそく引き取りに行くと、とても新品同様とは言えないが、修理前よりはるかにキレイになったボンボン時計がそこにあった。

修理の内容は以下の2つだった。

  1. ボロボロになったゼンマイ2つの交換
  2. 全体の清掃・組み立て

とくに清掃が大変だったようで、祖父はことあるごとに5-56をボンボン時計に吹き付けていたのだが、本来、ゼンマイ時計に注油は不要とのこと。

動きが悪く感じる→ゼンマイを巻く→オイルを差す→動きが悪く感じる・・・を繰り返すうちにオイルが蓄積・固着し、さらにゼンマイが切れるまで巻いてしまったらしい。

さらにオイルは内部だけでなく、文字盤をはじめ、振り子、ケース全体にもギトギトにこびりついていたせいで清掃にかなり手間がかかったとのことだった。

帰って時間を合わせ、振り子を揺らすと「コツッ、コツッ」とリズムよく時刻を刻み始めてくれた。

3時には3回、12時には12回「ポーン、ポーン」と、半刻には「ポーン」と鳴ってくれるようになった。

とても懐かしく、祖父の家で過ごした思い出が蘇ってくる。

18000円。

金額としてみると高いかもしれないが、懐かしさと、なんとも言えない安心感は価格だけのものではないと思う。

ボンボン時計を永く使い続けるための注意点

今後、ボンボン時計を永く使うための注意点も教えてくれた。

  1. 注油は絶対しないこと
  2. ゼンマイは巻きすぎないこと
  3. 針は時計回りに回すこと

注油は絶対にしないこと

祖父世代は何か直そうと思えばすぐに5-56のようなオイルを差したがる。

これが間違いで、先に書いたとおり蓄積・固着しスムーズに動かなくなる原因となるからだ。

ゼンマイは巻きすぎないこと

そもそもゼンマイは巻いているうちに「急に固く(重く)なるポイント」があるらしいのだが、それを知らずについ巻けなくなるまで巻いてしまう人が多いのだとか。

当然巻きすぎると負荷がかかるので、ゼンマイ切れの原因となる。

きちんと巻けば30日間動くボンボン時計でも、壊れてしまっては意味がない。

20日動けばいいくらいの気持ちで軽く、優しくゼンマイを巻くことにしようと思う。

針は時計回りに回すこと

当たり前のように思うが、これも反時計回りに回して故障につながるケースが多いらしい。

ボンボン時計に限らず注意すべきだと思う。

最後に「なにかおかしなことがあったら、遠慮なく言ってください」と心強い言葉ももらえて、大満足な修理となった。

古い壁掛け時計、ボンボン時計の修理を検討している方の参考になれば幸いだ。

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